【message】はじめに。
2017年夏、夫のウツが悪化しました。
それでも毎日仕事をして、家計を支えてくれました。
私も毎日家事、育児、パートをこなし、夫のメンタルケアも微力ながら頑張りました。
悪化から1年が経ち、ようやく休職できることになりました。
私は安堵しました。
しっかり休養できれば、体調も回復し、思考力も戻る。
夫自身、落ち着いて今後を考えられるだろう。
少しずつ、ウツを克服出来ればいいな。
私と子供が仕事と保育園に行っている間、今後のためにと勉強を始めていました。
尊敬しました。
ここまで来たら大丈夫。
あとは信じて待てばいい。
待ちました。
いつからでしょうか。
夫は宗教に心酔していました。
新興宗教です。
毎日お経を唱えます。
1時間以上にわたる日もありました。
家にはその類のグッズが増えます。
気に入ったお言葉があれば、切り抜いてファイリングしたりします。
家に宗教仲間が私を訪ねてやってきます。
少しずつ、集まりに誘われるようになりました。
夫はすでに何度も通っています。
私は行きたくありません。
すると見せたい動画があるとDVDを置いて行きました。
興味ありませんが、夫の勧めで一応見てみました。
特に心は動かされません。
今度は試験を受けてみないかと言われました。
丁寧にお断りしました。
1ヶ月程の間に起きた出来事です。
私は一気にその宗教に拒否反応が出ました。
いいかげんにして。
やるなら一人でやってて。
それで、少し距離をとって、自分も落ち着く時間が欲しかったのです。
夫は不安になったのでしょう。
私を束縛するようになりました。
宗教に関しては一切折れません。
ある日の話し合いの後、家で暴れました。
子供も私も暴力は振るわれていません。
でも、怖かった。
翌日、荷物をまとめて家を出ました。
2週間ほど実家に身を寄せました。
いっぱい考えました。
実家の家族に相談しました。
夫とも話しました。
冷静でなかったことを認め、暴力は振るわないし信じてほしいと言っています。
子供が家に戻りたがっています。
今後の長い人生を左右するほどの決断を、今すべきでないと思いました。
子供をひとり親にしてはいけないのでは、と思いました。
再構築に向けて家に戻ることにしました。
戻って初めての食卓で、一緒に宗教の集まりに今から行こうと言われました。
誘いを受けること自体がストレスです。
それは、何度も何度も夫に伝えていました。
それでも、彼は誘うのです。
家族のため、あなたのためと言って。
私は、家を出てまで理解してほしかったことがあります。
それは、信仰も大切だが、相手を思いやる心や夫婦の信頼関係が崩れたら、それは家族として正常な状態とはいえないこと。
相手がNOと言っているのなら、それ以上相手のテリトリーに踏み込んじゃいけない。
例え夫婦であっても。
人と人として、その関係を築く上でのルールではないか、と。
だから、私はもう宗教に誘わないでとお願いしていました。
それなのに、隠した地雷をわざわざ踏みに来る夫。
愛してると言いながら、今まで築いてきた関係を壊す夫。
彼はもう、私が愛した彼ではないと悲しくなりました。
「あちら側」に行ってしまったのだと、もう戻ってこないのだと思いました。
それでも、彼は私の夫です。
子どもの父親です。
夫の目が醒めることをどこかで願っています。
でも、もし、このままエスカレートしていくなら、サヨナラすることも考えなければいけません。
そうなったとき、泣いて悲しんでてもお腹は満たされません。
経済力、精神力がなければ子どもを抱えて生きてはいけないのです。
私はいつ、彼とサヨナラしても強く生きていこうと決めました。
すべては、 子供を守るためです。
幸せにするためです。
どんな未来になったとしても、子供にも強くたくましく生きてほしい。
笑っていてほしい。
そんな生き方の、お手本でありたい。
いっぱい愛情を注いで、子どもを信じて、子どもに依存せず、人と人として良い関係を築きたい。
そして…
あなた自身望まれて生まれてきて、愛されているんだと、このブログを通して伝えたい。
あなたはまだ、字も読めない子どもだけど。
大人になった時に、今のこともうろ覚えなのだろうけど。
いつか、このブログを見てもらいたい。
もしも、あなたがこのブログを見る時、私が死んでこの世からいなくなった後なら尚更、このブログが、後のあなたの人生の道しるべとなるように。
あなたは私の宝物。
守ってみせる。
そしてできれば、笑いながらこのブログを一緒に見る未来を歩みたい。
2018.11.19
lenon,